夏の夜の雨

夜9時過ぎに帰ってきたら、昨夜ベランダに干しておいた洗濯物が濡れていた。

夕立が降ったらしい。

そんなこともある。

今までにだって、何度となくあったことだ。

例えば、

嬉しい気持ちはこの上ないのに、心は一向に弾まない。

そんな事が、あるだろうか?

誰の目も気にせず、

場所も、時間もわきまえず、

腹の底から大声で叫びたいほど嬉しいのに、

叫んだ瞬間に、それが壊れてしまいそうな気がする。

もう一度、あの痛みが訪れた時に。

僕は、耐え切れることができるだろうか?

もし、今度訪れるとしたら、

それはもしかしたら、前よりも大きな痛みかもしれない。

その痛みに、今の僕は耐え切れるだろうか?

そんな事ばっか考えてる自分が、嫌いだ。

 

でも、小さな予感があるんだ。

僕は変われると思う。

いや、変わりたいと思っている。

わかっているんだ。

本当は、今この胸の中にある光を、

素直に受け入れれば良いだけなんだって。

そっから先は、また何年かしたら考えればいい。

そうだな、7年後くらいかな。

 

 

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