福島県南相馬市 2

2日目。南相馬市鹿島区、真野川下流の河川公園。

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ここで、流れてきたゴミや瓦礫などの清掃、片付け。気の遠くなる広さを、協力して掃除するボランティアの人たち。

この日は天候が悪く、午後2時過ぎには作業中止の指令がボランティアセンターから伝えられました。

屋外での作業が多いので、安全確保のため雨が降ってきたら作業は中止しなければならないそうです。放射線の関係もあって、との事。

そんなわけで3時過ぎには片付けも終わり。

夕方まで時間が余り、

そして、

今回ボランティアに参加させてもらっている間に、もし時間があったら、いや、どうしても、しておきたかったこと。

海沿いの光景を見に行くこと。

野次馬だと思われるかもしれない、いや、実際そうなんだろう。

そう思われてもいい。とにかく、何が起こったのかをこの目で確かめたかった。

海沿いに出るための道を教えてもらい、車で向かう。

そして目の前に広がったのは、あまりにも非現実的な光景。

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どこまでも圧倒的な、絶望的な現実。

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言葉が出なかった。

 

今回、震災が起きてから、ずっと心の中にくすぶっていた想い。

「行って、何かしたい。ほんの少しでも、何か手伝いたい」

そう思っていた。その気持ちは、ボランティアに参加できたことで、少しだけ軽くなった。

同時に、この光景を見て「いったい自分に、何ができるというのか」そうも思った。

だけど、今この瞬間も、あそこで生きている人たちがいる。

地震が起きて、津波が来て、原発の事故が起きて。

放射線が降る中で、それでも前を向いて生きている人たちがいる。

それが良い事なのかはわからない。いや、可能なら、避難して欲しい。東京もすでに安全ではないだろうけど、少しでも遠くへ逃げて欲しい。

それでも、許される限りそこで生きていたいと願うなら、希望を捨てずに生きていくと言うのなら、自分もできる限りの支援をしたい。

他人事でいたくなかった。あそこには友達が、

大切な人の家族がいる。

 

次回で最後です。ボランティアに参加させてもらっている間に、お世話になった人たちのことを書きます。

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